魚に羽根が

翼のある魚の絵

一人で留守番

今週のお題「ゾクッとする話」

私の実家があるクソ田舎は、精神を病んでる人が多かった
うちの祖母を始め、我が家族も全員なんかおかしいけど(家族カテゴリ参照)


幼いころに姉と私で遊んでいると、知らないお兄さんが

「俺はタモリやキムタクと友達。いいともにも出たことがある」

などと話しかけてきて、子供らしくすごーいと喜んでいたのだが、家に帰り母に報告すると、母は顔をしかめて

もうそのお兄さんとしゃべっちゃいけないよ

と言われたり(彼は現在もニート)


自転車で毎日役場の図書室にやってきて、長机にひたすら本を並べていく人、

水が全ての健康の源!浄水器を買おう!サイババからもらった砂を私はもっている!サイババの手から砂が湧きだすのを見た!と力説するおじさん

人ん家の車庫の前で
奥さん見てください!
と言いながらパラパラと交通整理(?)の融合ダンスを踊るおじさん

上記は私の母が遭遇した人たちである

その地域には私からみておじいさんといってもいいくらいの年齢の、高齢ニートが割りとたくさんいた


私が小学5年か6年のころ、夜一人で留守番をしていた
躁鬱病の祖母は家の離れにいたし、父はパチンコで遅くまで帰ってこないし、母は当時拒食症の姉をあちこちの病院に連れていっていたため、私は夜一人になることが多かった

一人で夕食を食べ、風呂に入り、動物奇想天外を見ていたと思うので、8時から9時にかけての時間だった

夏で田舎だったため、玄関の引き戸は全開、玄関土間から茶の間の戸も開けっぱなし、窓も全面網戸で、室内から外は見えないが、外から室内は丸見えだった

ふと気付くと、玄関から土間の天井付近に懐中電灯の丸い光があたっている
何かを訴えるように光が動く

しばらく見ていても消えることなく光が動いており、私は恐怖で呼吸が苦しくなった

その緊張感に耐えきれず、そっと玄関を覗くと玄関の影から懐中電灯だけが出てゆらゆらしている
私が見ていることに気付いていない様子だ

声を掛ける勇気は出なくて、玄関の靴を拾ってポトンと落とすと、それだけの物音にビビったのか、さっと懐中電灯は消え、足音もなく相手は去っていったようだった

その後はどう対処していいのかわからず、ひたすら母の帰りを待っていた


母曰く、数日前の祭りの際に、我が家の隣のおじさんと、ニートのちょっとおかしいおじさんが喧嘩になったらしい
多分犯人はニートのおじさんであろうとのことだった
何故家に嫌がらせをしたのかは不明
別に警察沙汰にはならなかった

その後も私が電話をとったら、そのニートのおじさんに

お前の家族は全員最低だ

というような、ネチネチした長電話を掛けられた
子供なので途中で切ることができず、何度も謝らされて半泣きになった
そのおじさんとの絡みはそのぐらいで、私はその人の顔も見たことがない


危害は加えられなかったが、何かあってもおかしくない案件だった

夏休み中子供に留守番させる人は気をつけましょうね


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