魚に羽根が

翼のある魚の絵

日課だったセルフカウンセリングの話

子供のころ家庭環境について、誰にも言わないように親から口止めされていたため、
自分の妄想の中で誰かに話すという癖がついた

妄想の話し相手は先生だったり、同級生だったり、親戚だったりした

これが無意識で編み出したセルフカウンセリングの始まりだったと思う

(妄想だけど)誰かに話すということで、感情を整理したり、分析したり、子供ながらに折り合いをつけようとしていた


自己流セルフカウンセリングを続けていて、私が得た答は怒らないことだった

父親も祖母も姉も怒り狂い、それを人にぶつける
怒りは醜い、カッコ悪い、いけないことだと思い私は怒らないことにした

太ってあうあう言っている私は中学校でもイマイチな立場だったけど、馬鹿にされてもヘラヘラしていられた
この時期はかなり脳にダメージを受けたと思う
このころの私はなんらかの障がいがあるようにしか見えなかった

自分の妄想の中だけで解決しようとしたけど、怒らないでいる、全て自分の中に押し込めるのは無理があったのだろう
セルフカウンセリングの用法としても正しいとはいえない(自己流だし)


家に帰れば姉に太ることを強制され、姉が気に入らないことがあれば、近所中に奇声が響きわたる
父親がときどき帰ってくれば、ガリガリの姉を殴るだけ

姉は父親ほど家庭内暴力歴が長くないので手加減を知らず、母を流血させては、姉自身がパニックになっていた


正直セルフカウンセリングとかで、どうにかなることではなかった
私も姉同様高校進学で寮に入り、家を離れ、そこから数年かかって普通の人間と同じように見られるようになった

高校では、あうあう言っている私のキャラが何故か受けて、イジラレキャラとしての人気を獲得できたのも大きい
運が良かったと思う
イジラレる立場が苦痛な人もいるだろうが、暴力にさらされるより笑い者になるほうが楽しい

うまくまとめられないが、年数をかけてリハビリした感じであり、セルフカウンセリングがどこまで有効なのかわからない

セルフカウンセリングをしていなければ、私も姉のように壊れたかもしれないし、むしろ壊れたほうがよかったかもしれない


ただ家庭内ではそれぞれの立場があり、全員壊れるわけにはいかなかった、のかな

セルフカウンセリングではなく、本物のカウンセリングが受けられていたら、もっと違う人生になっていたんだろうなぁ