魚に羽根が

翼のある魚の絵

修学旅行の話

前回の続き

中学の修学旅行の行き先は東京
班行動は東京見物と、ディズニーランドである

不登校ちゃんと先生とで班になったが、ラッキーだったと言える
私は同年代の子が興味をもつものに、興味がなく(おしゃれとかジャニーズとか音楽とか)合わせる気もないので、他の女子が私と班になりたくなかった気持ちはよくわかる

私の東京見物で行きたいところは、本屋とペットショップ、不登校ちゃんはハロプロだったかサンリオだったかのショップだった(うろ覚え)

不登校ちゃんはほぼしゃべらないので、意思の疎通はこちらがいろいろ質問を投げ掛けて不登校ちゃんが頷くか、首を横に振るかが主な交信手段であった(たまに蚊の鳴くような声で何か言うこともある)

本はもともと好きだが、私は当時しゃべる鳥に憧れており(ヨウムのアレックス君に影響された)、田舎のペットショップでは見ない中型インコやヨウムに大喜びしていた
副担任のおばさん先生とも仲は良好で不登校ちゃんもおとなしいし、東京見物は楽しかった


ただディズニーランドでは先生は先生と行動するということで、不登校ちゃんと二人になった

不登校ちゃんはプーさんのハニーハントに行きたいということは、事前の打ち合わせで先生から聞いていた
とりあえず昼御飯も各自で採ることになっていたので、

昼御飯食べる?と聞く
不登校ちゃん、首横振り

プーさんから行きたいの?
不登校ちゃん、横振り

私トイレ行きたいしトイレ行く?(トイレに行きたい可能性を考慮)
不登校ちゃん、横振り

私スモールワールド行きたいからそこから行こうか? 
不登校ちゃん、ふるふる

じゃあどうするの?どこもいきたくないの?(キレぎみ)
不登校ちゃん、大きく頷く!

ほんとにどこにも行かないの?
頷く頷く!

正直一人でまわったほうが気楽だと思っていたので、ちょっとうれしい私

不登校ちゃんはディズニーランドに入ってすぐの植え込みに座り込んでおり、まぁ日陰だし座ってるし大丈夫かなと思い
じゃあ一人で行ってくるね!

不登校ちゃんを置き去りに

当時中学生が携帯電話を持つことは一般的ではなく、学校だけでなく修学旅行に携帯電話を持ってくることも禁止だったので、先生に伝える手段もなく、放置

私は一人ディズニーに行ったのである

需要があるかわからんが、続きます