毒親持ちの子供が読んでいた本の話
今週のお題「読書の夏」
お題の「夏」とはあんまり関係がないようで、申し訳ないのですが…
斗比主閲子さんのこの記事
【追記あり】学校の成績が悪いと死ぬことを促す母親を持つ、高校生からのメールへの返信
http://topisyu.hatenablog.com/entry/toxic_mother_problem
を読みまして
こちらの記事で紹介されている本は全て未読だったのですが、私が子供のころどんな本を読んでいたのか、ふと思い出したので書いてみます
ちなみに斗比主さんが紹介されているような、毒親を持つ人たちにおすすめできる本でもなく、人によってはショックを受ける内容の本だと思いますので、読む場合は自己責任です…
私はできるだけ悲惨な話、子供の虐待や家庭崩壊の話を好みましたが、当時小中学生で、ネット環境もなかった私にはそれらの本を読む、知る機会があまりなく、柳美里さんやトリイヘイデンさんが中心でした
特に私が影響を受けたのはトリイヘイデンの「幽霊のような子」
本屋で大竹茂夫さんの表紙と、
「あたしの中身がこぼれ出てしまう」
という帯に惹かれ、手に取りました
体をほとんど二つに折り曲げ上目づかいにこちらを見る姿が異様な、まるで幽霊のような8歳の少女
というあらすじに自分に重ねて(私も世界が怖くてオラウータンのような猫背だった)読み始めましたが、小学生にはかなりキツい内容でした
ひどい性的虐待のノンフィクションです
しかし悲惨なだけでなく、救いや癒しがあります
トリイと出逢い救われた子、
トリイのような人に出逢わなかった子、
死にさえしなければ人生は続いていくので、そのどこかでなんらかの救いや癒しを見つけることができるのかなと、
私は子供時代に出逢わなかったけど、家族の問題は今も何も解決していないけど、割りと幸せです
あと厳しめの虐待ものを読んで、自分より辛い人がいるのだからもっと自分は頑張らなきゃ!我慢しなきゃ!と思うのは危険です
私は当時そういう思考でしたけど…
ちなみに虐待ものばかり読んでいた訳ではなく、宮沢賢治や町田康、いしいしんじ、岩井志麻子などなどいろいろ読んでました
本の世界に逃避するのは、私には有効でした
斗比主さんおすすめの「ゆがみちゃん」をWebで読んでみて、いろいろと思い出したので書いてみました
やっぱりお題の夏は関係ないですね…