魚に羽根が

翼のある魚の絵

派遣社員だったときの話








最初の就職で失敗したものの、次の就職先はすぐに見つかった
姉の勧めで派遣社員になったのである

当時私のアパートに転がり込んでいた姉は派遣社員を転々としており、仕事が続かない人であったが、そのころはいくらでも派遣先があったのだ


私はかなりの節約生活をしており、電気、水道、ガス、携帯代を合わせても1万円以内であった
食料も安い食パン、にんじん、ジャガイモ、玉ねぎ、ひき肉しか買わなかった

そのため薄給にしてはそこそこの貯金はあったし、姉が来てからは光熱費は折半になったため貯金のペースは上がった

そして派遣社員の時給950円である、工場での慣れれば簡単な作業で残業代もつく
すごく楽しかった
この時の貯金は未だにきれいに残っている

工場に持っていく弁当は、毎日食パン2枚と工場で飲み放題の水であり、
パンばかり食べている子として私は割りと目立っていたらしい

就職から10ヶ月後、社会問題になった派遣切りに合い退職したけど