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魚に羽根が

翼のある魚の絵

介護福祉士国家試験と父親の話

学校 家族
前回の続き

当時でも介護は薄給というイメージはあった

ただその高校で3年間勉強すると、介護福祉士の国家試験を受けることができる
国家資格が手に入るのはいいことだ

学校で幾度もやった模擬試験も余裕だったので、試験自体に不安はなかった

しかし国家試験が近付いてきたころのことである

私は在学中、寮から母親に電話をかけて学校生活について報告するのが週に一度の日課だった
ちなみに全校生徒で携帯電話をもっていないのは私だけだったので、公衆電話である


その日の電話で父親が金を持ち出して逃げたと聞いた
実はそういったことは以前から度々あったのだが、生活能力が全くない父親はだいたい一週間ぐらいで帰ってくる

今回は悪質で、母親が仕事でいない間に帰ってきて、食事をしたり、風呂に入ったり、洗濯物を出したりしているのだという
洗濯なんかしてやるなと思うだろうが、母親の不在時に嫌がらせで家を荒らしたりしかねないため、下手なこともできない

つーか試験の前にモチベーション下がるだろうが!
無職のくせに!


とりあえず試験は無事合格
父親はいつの間にか帰ってきていた


私は就職が決まり、母親に父親と離婚して私と一緒に暮らすように言った
しかし母親は

私がいないとダメだからとか、家が心配だとか
ふざけたことを抜かして離婚しないと言う

私は絶望した

当時私は母親のために頑張ってきた

バイト禁止の学校だから、
かわりに部活を頑張ってちょっとした賞をとったり、授業態度もよく、校則に違反することもなく、贅沢なものを欲しがることもなく、ずっといい子でいたのに
父親と結婚しない幸せな生活を母親が送れるのなら、私は産まれなくてもよかったと思っていたのに


次は介護の仕事編でも