魚に羽根が

翼のある魚の絵

小学一年生のときの担任の話2

前記事の続き

家族のことを教えて、という名目でその教師に一人ずつ呼ばれて(たぶんクラス全員)いろいろと質問されたことがあった。私はかなり正直に答えたのだが、なんとなく覚えている範囲で書いてみる。
子供らしいしゃべりや方言は排除して再現。

教師:家族は何人?誰がいる?

私: お母さん、お父さん、お姉ちゃん、おばあちゃん、私の5人

教師:お父さんはどんなお仕事をしているの?

私: 朝、私が学校に行ってから起きてきて、お昼までうどんとか作って(当時自営の製麺所だった)、お昼から夜中までパチンコに行ってる。お昼からはお母さんが一人で配達(仕事)してる。

教師:お父さんパチンコはどのくらい行くの?お母さんやおばあちゃんは怒らないの?

私: パチンコは毎日行く。お母さんやおばあちゃんがパチンコに行くなって言ったら、お父さんにお腹を蹴られたり、殴られたりする。ガラスとかも割ったり、家のものを壊したりする。

教師:私ちゃんは殴られないの?

私: 私はないけどお姉ちゃんが竹馬に乗れないときとか、自転車に乗れないときに頭叩いたり、突き飛ばしてこかしたりしてた


さすがの担任教師も問題を感じたようで、うちに電話してきたが、母親が誤魔化したらしい。
そして私は、家庭内のことはだれにも言わないように親に約束させられたのであった。

その約束は呪いのように私の中では絶対的なものであり、教師やクラスメートはおろか、母方の祖父母や親戚にさえも相談することはできなくなった。